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やさぐれオーシャンズ11 [映画]

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2008年最後の鑑賞@映画館は『バンク・ジョブ』。
こういうの大好き!
ロンドンが舞台で、ブリティッシュアクセントの人が多いから
イギリス好き、そして、イギリスなまりフェチにはたまりません!
イギリスなまりと言っても、厳密に言ったら場所によって違うし
それを全部把握してるわけじゃないけど、
プレミアリーグの実況とか客席で聞けるような
Working Class系のしゃべりがいいんですよ!
ジョークにサッカーチームの名前がサラッと出てきたり、
ストリップバーの客がKINKSの"Lola"を合唱してるのも
たまらなくイギリステイスト。

主人公がクルマ屋の商売がイマイチなので、
持ちかけられた金庫破りの話に乗って仲間を集めるけど、
そっちのプロじゃない素人集団なワケでね。
オーシャンズみたいな華麗なスマートさとは雲泥の差だけど
そこがなんとも味があって、どこか憎めないんだよねえ。

この話にはウラがあって、大金を掴めると思わせて
実は王室スキャンダルに関わるブツを盗ませようとしてるという。
実行犯はそうと人知らずに穴掘ってるし、政府や警察も中は腐ってるし。
たくさんな人の欲と思惑が重なって、いろんなハラハラが味わえます。
 
「コメディの基本は偉い人をやっつけること。」
と小林克也が言っていのを思い出した。(名言!)
権威を笑いのネタにするのって、イギリスの得意技だよねえ。
『リトル・ブリテン』でも首相の秘書をおちょくってたり
『モンティ・パイソン』なんて軍隊も裁判官もおネエMANSなギャグの宝庫。
『バンク・ジョブ』はコメディじゃないけど、通じるところがあるなあと。

70年代に起こった本当の事件を元にしているのは
日本でいったら3億円事件のドラマや映画と同じ感覚なのかな。
どっちの事件も、未解決で人は殺してないところが似てる。

主人公役のジェイソン・ステイサムって、一見コワモテな
ルックスたけど、根は悪くないヤツの役がハマるねえ。
プロレスでいったら、ヒールっほく見えるけどベビー、という感じ。
ハリウッド映画なら仲間は全員無事でめでたしなんだろうけど
イギリス映画はそんなに甘くはありません。
途中しんどいシーンがあったわ〜。(ネタバレしないよう詳細は割愛)
でも見終わった後味は悪くないし、苦味のあるところも含めてまた見たい。

地下鉄とか街並みとか見てる間、「またロンドン行きて〜」と何度思ったやら。
ロケだけじゃなくて、セットやオーストラリアで撮影されているところも
あることがパンフレットに書いてあったけど
ロンドン含有率の高い映画です。あー、行きたい。
心の中のサブタイトルは「私をロンドンに連れてって」。

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