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Jap Rock Film [映画]

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秋に見た『ロック誕生』の感想を。

見る前は70年代当時のライブ映像が楽しみだったけど
当時を振り返るコメントの方が面白かった!

FTB(フラワー・トラベリン・バンド)は10月の再結成ライブを見たから
結構期待してたけど、編集されたライブ映像に音声を乗せたものだったからちょっと残念。
映像自体はいいんだけど、絵と音が一体化したライブを見たかったからねえ。
村八分のライブは、舞台の下から撮っててアングル変わらないから
ブートレッグのオーディエンス撮影か
学芸会撮ってるお父さんのホームビデオかとツッコミたくなったり。
(バンドの毒気は伝わってきたけど。)
でも、カメラ何台も入れて、という規模で撮ってるワケじゃないし
映像が残ってるだけでも奇跡なんだよね。
家庭用ビデオだって普及する前の時代だし。
LED ZEPPELNとか、欧米の昔のバンドの映像なら
いろいろ残っているから、(当時の)ロックの文化の差をつくづく感じたなあ。
と、なんやかんや言ってるけど、
近田春夫&ハルヲフォンのライブがファンキーでカッコよかった!もっと聴きたい!
ファンキーでキャッチーなところはミカ・バンドと双璧。
黒っぽさではハルヲフォンかも。

一方、当時の渦中にいた人達のコメントやエピソードはワクワクするねえ。
ミッキー・カーティスがプロデュースした外道の1stアルバムは
ジャケット制作する時間がなかったから
ザラッとした紙にスタンプを押しただけになったとか。
あのラフな感じは狙ってたワケじゃなかったんだー。
制限が生むアイデアとパワーってあるよねえ。

その外道の加納秀人が、ライブ会場まで信号止まらずに行けたのは
暴走族のナビ(?)のおかげだったと言っていたり。
キャロルと外道は族人気が高かったとは知ってたけど、
それを裏付けるエビソードが当人から聞けるとリアルだ〜。

遠藤賢司が、自分はフォークをやっているつもりじゃなくて
歌、ギター、リズムetc.全部をひとりでやっているロックだと思う
というコメントがカッコよかったなあ。
…って全然正確じゃないけど、そういった意味のこと言ってたんだよー。

70年代のロックの人のアブない妖しい雰囲気を見てると
プライベートが想像できない昔の映画スターや
得体の知れない外人&覆面レスラーを見てるような気分に似てる。
情報too muchな今にはない、一種のファンタジーを求めているんだと思う。
裕也さんならハリポタの魔法使いでもイケそうだし。(そっちのファンタジーはどうかと。)



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