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マラパルテ邸まで79分 [映画]

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この前の日記 http://blognumber93.blog.so-net.ne.jp/2008-09-23
見たいと書いた『軽蔑』をレンタル。
目当てのマラパルテ邸はいつ出てくるかなー、まだかなー、と思いながら見てたら、
79分あたりでした。99分の作品だから、ほとんど終盤。
真打ちは最後に登場、ってわけですやねえ。

カプリ島の断崖に建ってて、建物もロケーションもインパクトあるわー。
あの屋根階段、昇ってみたいけど、もし目の前にしたらビビってたじろぎそう。
階段にも屋上にも手摺がないから、画面を見てるだけなのに落ちそうな気がしてハラハラする〜。
階段長いから、光一クンが階段落ちをやったら一発でRest in peaceだよ!
(Kinkiの光一クンは舞台で階段落ちをやりました。)
ジャッキー・チェンでさえスタントが必要かも?
あの建物、アクション映画で見てみたいなー。
屋上から海に飛び込んだり、階段で銃撃戦やったり。

マラパルテ邸とは別に、ブリジット・バルドーとミシェル・ピコリが住んでた部屋もええ感じだった。
白い壁の部屋に赤い曲線のイスの組合せが『2001年宇宙の旅』チックで
Casa BRUTUSあたりに出てきそう。

ミシェル・ピコリが帽子を被ったままバスタブにつかってたシーンがあって
シャワーでもマスクを取らないミル・マスカラスか、
パンツは脱いでもマスクは脱がない(と当たり前のように言ってた)グレート・サスケみたいだなあと。
特典映像に入ってた解説を読んだら、ミシェル・ピコリは自伝で
ゴダールは普段も帽子を被っていて、撮影で使ったのもゴダールのもの、
帽子を被るのがヌーベルバーグ、と(シャレで)書いているとか。
じゃ、サスケもある意味、ヌーベルバーグってことで!


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ジョーカーに釘付け [映画]

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『ダークナイト』を見た。
監督がクリストファー・ノーランになってから初めて見たけど
(前作『バットマン ビギンズ』)は未見)、ティム・バートンのと世界が全然違うねえ。
ティム・バートンver.はカラフルなおもちゃ箱だけど
クリストファー・ノーランver.はフィルム・ノワールの如し。
『007シリーズ』あたりだと、監督や俳優が変わって
なんかなかんや言っても、やっぱり007な雰囲気ってのがあるけど、
バットマンは基本的な設定(主要キャラ、舞台のゴッサムシィ)は同じでも
ここまて変わるんだー、と。

予想以上に見ごたえあったなあ。
バットマンがいれば犯罪は減ると思いきや、ニセ者が街を荒らすようになって
果たして彼の存在は、街の平和のためになるのか?といった矛盾があったり
正義感の強い検事が、あるきっかけで復讐者に変わってしまったり。
勧善懲悪では片付けられない世界が描かれていた。
正義と悪は紙一重、ってことなんだなと。

ジョーカーがバットマンに対して
"俺とお前はバケモノ同士(=似た者同士)"、といったような言葉を吐くんだけど
(↑正確なセリフは記憶してないので意味合いで。)
この映画のテーマが凝縮されていると思った。
と、中味は深いのに、爆発あり、カーチェイスありで
激しいエンターテインメントに仕上がっているから、
楽しくハラハラ見て、あとにガッチリ残るという。

ジョーカーが登場するシーンを見てると
『ノー・カントリー』のアントン・シガー(殺し屋)を見てる時の気分と似てた。
現実には遭遇したくないけど、次はどこ現れて誰を狙うんだろう、と
画面に出てくるのが楽しみになってくるという。
やることはジョーカーの方が派手だげど。
銀行強盗、市長狙撃、大爆破と、なんでもありで、どこにでも紛れ込んでるし。
(ナース姿には笑っちゃったよ!病院は大変な状況なのに。)
あと、検事がコインの裏表で物事を決めるクセは、あの殺し屋もやってたなあ。
ジョーカーと検事に、シガーの遺伝子が受け継がれている?師匠と弟子?(違います。)

それにしても、ヒース・レジャーがこんなにイッてる役でイキイキしてるとは。
繊細めな役の印象があるから(『ブラザーズ・グリム』の弟役は好きだったなあ。)
「なんつー引き出し持ってねん!」と見てる間、ホメツッコミ。
こういう役を経てどんなキャリアを展開するか、楽しみになるはずだったのに
惜しい人を亡くしたというのは、こういうことを言うんだなあ。

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珠玉のDouble Feature [映画]

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"珠玉の名作"って言葉があるけど
『赤い風船/白い馬』はまさにそれ。

「珠玉」の意味を辞書で見てみたら
「(1)美しいたま。(2)美しいもの。とうといもの。」(三省堂国語辞典第四版から引用)
とあって、この映画は(2)の意味が当てはまる、というかイコールだわ。

『赤い風船』『白い馬』の2本上映で(byアルベール・ラモリス監督)
それぞれ36分・40分の中編だから、2本見ても1時間16分。
時間じゃなくて中味、の手本のような映画。

『白い馬』は予告で見たとき、柔らかいモノクロが新鮮で
本編を見たいと思った作品。
モノクロ映画って、影の多いダーク系の絵が好きだけど
この映画のグレーのやさしい雰囲気もいいなあと。

少年が白い馬を縄で捉えようとして引きずられていくシーンあり、
白い馬に乗った少年が追いかけられるホースチェイス(?)ありと
「おおー、これホントはアクション映画!?スタントマン使ってるのかなあ。
もしやジャッキー・チェンばりにノースタントかも?」
…と、美しい映画なのに邪道な見方をしてしまうのでした。
なんて書いてるけど、思い出すと泣けそうな、
ハッピーエンドでもあるような、でもなんとも切ない後味が残ってるんだよねえ。
パンフレットに載ってる淀川長治氏の解説に
「神話の伝説の香りを残し、このラストシーンの悲しくも美しい海の香り。」
という一文があるんだけど、まさに!さすが、解説も美しいやねえ。

『赤い風船』は昔、レンタルビデオで見たことがあるけど
今回はモノトーンの街並みとカラフルな風船の対比が、
鮮やかさと温かみを増してた感じ。
風船がペットのように主人公の男の子のうしろについて行くんだけど
男の子が振り向いたら隠れたり、進み出したらまた追ったりと
「ツンデレかい!」と思わせる動きが細かいっ。

パリの石畳や階段も絵になるんだよねえ、これまた。
映画のロケ地は今は再開発されて面影はないそうだけど。

こっちのエンディングはとっても夢があって微笑ましい。
『白い馬』が神話なら、『赤い風船』は、おとぎ話、ファンタジー。
雰囲気は違うけどジャンル的には『オズの魔法使』のような
子供が見ても楽しい映画だと思う。
音楽もいいんだよねえ。サントラあるのかなあ。

2本とも1950年代フランス映画のリバイバルだけど
2008年のベスト映画に入れてもいい?

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クローネンバーグの任侠映画 [映画]

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「今年はもう映画見なくてもいいや!」と
言いたくなるくらいシビレましたよ、『イースタン・プロミス』には。
(あっ、『ホット・ファズ』は見たい!)

序盤からノド切るシーンがあったり、
サウナでの格闘シーンでは背中切られたり腕折ったり。
クローネンバーグの映画って、ホント痛いって!
痛いと言っても、昨今の"痛い子"みたいな"痛い"じゃなくて
まさに自分の身が切られそうな感覚。
銃のシーンはないけど、バイオレンス度激しい。

でも、この映画はバイオレンスものじゃなくて、人間ドラマ、任侠映画だと思った。
ロシアンマフィアのボスは、出来の悪い息子(ヴァンサン・カッセル)より
腕と頭の立つ運転手(ヴィゴ・モーテンセン)に組織を任せようとするけど
息子か命を狙われていると知ったらやっぱり守ろうとするし(←マフィアのやり方で)、
看護婦(ナオミ・ワッツ)は、出産して死んだ少女の子供を守ろうとする。
運転手は、真相を探ろうとする彼女に脅していくのかと思いきや、
組織が及ばないよう密かに守っている。なぜ、マフィアの男がというと…。
それが分かった時、「ヴィゴ兄、そんなカッコイイ役ずるいよ!」とツッコミたくなったよ!
生きる世界の違う者同士が、それぞれの守りたいことのために
繋がっていくところや行動していく姿が、人間ドラマ、任侠だなあと。

ナオミ・ワッツ、残された子供のためとはいえ、
単身、ロシアンマフィアと何度も接触するなんて勇気あり過ぎ!
チャーリーズ・エンジェルズかボンド・ガールになれるって!
(そんなアクションシーンはないけど)

この映画で一番コワイのは、バイオレンスシーンよりマフィアのボス!
穏やかな顔して非道の限りを尽くしているという。
彼の残酷なシーンはないんだけど、周りの会話に出てくる内容から
頭の中で想像が膨らんで、極悪っぷりが増幅されるんだわ。

舞台がロンドンなんだけど、他の映画で見るような行ってみたくなる場所じゃなくて、
暗くてアブなそうな、ロケ地訪問したいと思わない街並み。
そんなところが、この映画の世界にハマッてた。

『イースタン・プロミス』と『ヒストリー・オプ・バイオレンス』は
フェリーニ×マストロヤンニの『甘い生活』と『8 1/2』みたいな関係だと思う。
監督×主演が同じで、続編じゃないけど、2本並べて受け止めたいところが通じるなあと。
姓は同じだけど兄弟じゃないKinki Kidsみたいな感じ?
考えさせられるエンディング(『ヒストリー〜』『甘い生活』)と
なんやかなやあるけど後味はいいエンディング(『イースタン〜』『8 1/2』)という点も共通してるし。

ヴィゴ兄って、50歳近くだとか。そうは見えない!若いなあ。
あとこの前、『メントレ』見てたらゲストの春風亭昇太が
年齢聞かれて「49歳」って言ってた。
ええっ!この2人同じ年?!と、生まれた年調べたら
ヴィゴ=1958年、昇太=1959年って、1歳しか違わないんだ!!
同じ"若さ"でも、世界は広いなあ。


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うらやましいぞ、大杉漣! [映画]

…と、タイトルで雄叫んでおりますが
この映画の存在を知ったら、そう思うネコ好きは多いんじゃないかな。
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『ネコナデ』じゃ!(←大仁田厚風に熱く)

春頃に雑誌でこの映画の記事を見た時から、
トラちゃんのかわいさにギブアップ!秒殺!失神寸前!
「早く動くトラちゃんが見たいっ!」

サイトで予告編が見られるようになると、それをチェック。
どんなストーリーかも楽しみだったから、
映画を見ないと任務は完了しないので劇場へ。

リストラ担当の厳しい人事部長が子ネコを拾って周りに内緒で飼い始めてから
次第に変わってゆくというストーリーなので、主役はあくまで大杉氏。
人に厳しく、ネコにやさしく、いや、ネコにメロメロな落差が微笑ましい(^^)
トラちゃんを泣かせの材料やヒロインに仕立てないで
動きや人との距離感を自然に撮っているところに好感。

トラちゃんはスコティッシュ・フォールドなので
捨て猫にしては高級だなあ、と一瞬ツッコミたくなるけど
It doesn't matter!(=そんなこたあどうでもいい!)と
ロック様orルー大柴口調でフォローしたくなるほど、かわいいのですよ!
座布団からコロっとコケるところで、客席のあちこちからため息。
お客さんが萌えてた上映中、劇場のインテリアもトロけて
ガウディの建築物みたいになってたと思う。(笑)

トラちゃん、芸は仕込まれていないのに
目線とか手の動きとかが「役者やのう」と思わせるところがあって感心。
その場の雰囲気を察知してるのかな。
DVDが出たら、トラちゃんのNG集、プライベートショットなどなど
特典映像を入れまくって欲しいデス!

撮影後、大杉氏はこのトラちゃんを飼って、
先住犬のチワワと一緒にファミリーになってるというではないですか!
くーっ、妬けるじゃないの、コノコノ!
共演が縁で結婚ってパターンはよく聞くけど、ペットもあるんですやねえ。
ブラピ&アンジーより100億倍うらやましいぜ!


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幻影師ケニー・クレイグ(?_?) [映画]

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『幻影師アイゼンハイム』を見ました。
エドワード・ノートンの作品、映画でもDVDでも
しばらく見てなかったなあ。エド君、久し振り〜。
彼はいつ見ても信頼できそうって感じだよねえ。

映画は、身分違いの悲恋モノかと思いきや、
サスペンスに展開?と思いきや…。
見る人の楽しみを奪わないように、この辺にしておこうっと。
ネット探ってたら、どこかで見つけちゃうかもしれないけど。
パンフレットでも劇中に出てくるイリュージョンの
タネあかしページが袋とじになってたし。
コートとか帽子とか殿方のお洒落な服装と
ガス燈時代のセピア掛かった灯りがクラシカルでいい雰囲気出してました。

ネタバレよりキケン(?)なのは、『リトル・ブリテン』の効いてない催眠術師・
ケニー・クレイグを連想しちゃうことかも。
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アイゼンハイムが催眠術をかける相手に「僕の目を見て」と言った瞬間、
「おおっ、ケニーだー!催眠術効かなかったりして」とウケまくり。全然笑うシーンじゃないのに。
頭の中は「この映画、ケニー版で見てみたいっ!」
「でなけりゃ、声の吹き替えをケニーで!」
「逆にエドワード・ノートンのケニーも見てみたい!」と、邪念100パーセント。
エド君、真剣に演じてるのに、ゴメンよ〜!
こんなこと言ってるけど、ええ仕事してたのは分かってるって。

あっ、もし続編作るなら『アイゼンハイムvsケニー・クレイグ』で!

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石油男 [映画]

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『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』をやっと見た。
いやー、ダニエル・デイ・ルイスのなりきりっぷりは見応えあったなあ。
彼が演じてるってことを知ってて見てるのに、ほとんど面影ないという。
年齢まで変わって見えて不自然じゃないのは役づくりを超えてるよ!
一体どういう生き物なんだ、ダニエル・デイ?

Radioheadの人が手掛けてて評判のいいサントラはニガテだった。
ノイズ系の音はキライじゃないけど、映画の邪魔っぽく感じた。
セリフのやりとりが聞きづらいところもあったし。

見る前は、主人公のプレインビューは石油の出る土地を安く買って
儲ける強欲な人物→悪魔のような存在なのかな、と思っていたんだけど
見ているうちに「人間って、みんな欲の生き物なんだなあ」と。
彼と敵対する牧師も信者から崇められたい自己顕示欲があったり
土地を買われる方も金額の欲があったり、売りたくないというのも欲だし。
その欲は、実を結ぶ場合も、結ばない場合も、身を滅ぼす場合もあるという。

プレインビューは悪魔じゃなくて、事業に熱心すぎるだと思う。
息子との関係も、血が繋がってないとはいえ
父と子じゃなくて、師匠と弟子のようだったし。
プレインビューが、もし現在の実在の人物だったら
フォーブス誌の資産家ランキングに載ってそう。

それにしても、石油への執念はすさまじかったー。
夜中に油井が火事になった時、爆風で聴力を失った息子の様態より
鎮火するかが気がかりで、朝まで見ていた姿には
「この人、背中に"石油命"って彫ってありそうだよ!」と思ったよ!

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二人芝居 [映画]

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2ヶ月くらい前に見て、感想を書こうと写真保存してそのままだった映画を今頃。

マイケル・ケインとジュード・ロウの『スルース』。
若い俳優役ジュード・ロウは、作家役マイケル・ケインの奥さんと浮気相手。
ひとりの女性をめぐって、2人はあれこれと
駆け引き・騙し合いをするというのがストーリー。

脚本が元々は戯曲で、とにかく会話で展開されるところが
確かに舞台っぽい。
登場人物は終始この2人。劇中で彼らは自分たちの駆け引きを
テニスのシングルマッチに例えてた。
最初は有利だった方が、次は追い込まれたり、また挽回したり。
(奥さんと思われる人はちょっと映るけど、顔は一切見えません。)

この映画はリメイクで、オリジナル版では
マイケル・ケインが若者役で、ローレンス・オリビエが作家役だったそうで。
ただマイケル・ケインの職業は俳優じゃなくて美容師の設定。
今回、「妻の浮気相手は美容師だと聞いたが」という感じの
セリフがあったので、セルフパロディだったんだなあ。シャレが利いてる!

オリジナル版も見たみたいなあ。そっちは2時間位らしい。
今回のは90分程度だから、あんな緊迫した駆け引きでもっと長いなんて、
どんなシングルマッチなのかなあ。
桜庭vsホイスの90分ドローばりの一戦かも?

見終わってすぐは、2人だけで展開する緊迫感が印象的だったけど
しばらくしてから思ったのは…2人とも女ひとりにメチャメチャ命かけすぎ!
この感想も一瞬、"映画"じゃなくて"ツッコミ"のカテゴリーに入れようかと思ったよ。
あっ、でも緊迫感の途切れない心理サスペンスを見たい人にはおすすめデス。

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アカデミー・インパクト大賞! [映画]

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『ノーカントリー』を観た。
セリフが少なくて、BGMもなし。
(音楽はマリアッチが歌ってるシーン1ヶ所だけだった)
その分、物音が印象的。足音、銃声etc.
と、要素は最小限なのに、メチャメチャ激しい&濃い映画だったよ。

ハビエル・バルデム扮するおかっぱ頭の殺し屋、
期待に違わぬキモコワさがいいッス!
オスカーで助演男優賞獲ったけど、主演とか助演とか超えて、
インパクト大賞と呼びたいくらい強烈!

コーエン監督のインタビューで、あの殺し屋は、
罪のない人も巻きこまれる、逃れようのない災害のようなもの、
といったようなことを読んだけど、映画を見ながらあれは理不尽の象徴だと感じた。
現実でも、何の関係もないのに殺されてしまう人がいたり
悪いことをしたお偉方人が、その後の人生をちゃっかり送ってたりするし。

とにかく殺し屋がコワイ、ということを友達やネットの感想で聞いてたから
もしかしたら引いちゃう?とも思ってたけど、ノー・プロブレム!(※感じ方には個人差があります。)
出てくるのが楽しみになってた!
 「アンタ、おかっぱ頭でヒドイことしてるけど、
ホントは男前のラティーノなんでしょ?知ってるてばさ、コノコノ!」と
心の中で広川太一郎口調でツッコんだり。
実際にいたら絶対遭遇したくないんだけど、目が離せないという。
『フィクサー』は、もう1回見るならしばらくしてからだけど、
こっちはすぐにもう1回見たい!と思ったもんね。

映画の宣伝で「ハンニバル・レクター以来の殺し屋」とあったけど、
レクター博士シリーズが続くなら、こっちもシリーズ化してくれないかなー。
いっそのこと『007』ばりのロングシリーズで。
『おかっぱ頭は二度死ぬ』『おかっぱ頭は永遠に』
『女王陛下のおかっぱ頭』『おかっぱ頭より愛をこめて』etc.
あー、こんなこと書いてたら殺されるよ!


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ホラーよりコワイ [映画]

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『フィクサー』を見たんだけど、後味苦かった&重かったなあ。
次どうなるんだろ?ってハラハラしながら見てたし
ストーリーの決着は付くんで、そのモヤモヤはないから
悪い意味じゃないんだけどね。

面白いと感じた映画って、すぐに「もう1回見たい!」って
思うんだけど(ハッピーエンドorバッドエンドどっちでも)
これは、もう1回見るならほとぼりが冷めてから、という感じ。
もしこれから見る人には、比較的元気のある時をお勧めしますデス。

製薬会社の長年にわたる訴訟で、弁護士が立場と良心の葛藤で
常道を逸してしまい、裁判の不利になることを恐れた製薬会社の女性が
彼を消す指令を下すというストーリー設定に現実味があった。
実際、自殺で片付けられてるけど実は違うんじゃないの?って
事件もあるから、そういうのを連想しながら見てた。
ホラーより、人の野心や企業の保身の方がコワイ!と思ったわ。

パンフレットに"65年から75年頃の映画の世界観"を持った作品とあったけど、
『ネットワーク』を思い出した。(こちらは76年の作品)
舞台はテレビ局。
番組中に自殺を予告したベテランキャスター。
視聴率アップのためなら手段は厭わない女プロデューサー。
大企業に飲み込まれた人物と、野心を燃やす人物が登場する設定は
『フィクサー』にも通じるなあと。
『ネットワーク』、久々に見たくなってきたなあ。
あのショッキングなエンディングをもう一度!

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