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もしもTATOOが。 [ツッコミ]

ちょっと前だけど、大阪の入れ墨問題。
市の男性職員が腕のTATOOを見せて子供達を威嚇→
橋下市長がダメ出し→全職員の入れ墨調査、という展開は、
なんだか校則チェックみたいだなあと。
入れ墨がダメなら、じゃあ人面瘡ならどうなの?とか
いらぬツッコミをしてしまいたくなるmy性格。

もしも、その男性職員の入れ墨がアンパンマンとかポケモンとかキティちゃんで
威嚇じゃなくて、あやしていて&子供達も喜んでいたら、どうなったかのかな。
喜ばれるのはいいけど、入れ墨はちょっと…と苦笑い系か
作者の許可は取ったのか、という流れになってたりして。
子供達が喜ぶならTATOO義務化、と言われても、困るけどね。

入れ墨のコワモテなイメージが変わったのは
ジョン・ボン・ジョヴィの肩(腕の付け根)にあるスーパーマンのマーク。
80年代の日本だとまだTATOOがカジュアルじゃなかったから
「こういうのもあるんだ!」と新鮮な驚きだったのも、今となっては懐かし〜。
IRON MAIDENのスティープ・ハリスとか、ALMIGHTYのリッキー・ウォーウィクとか
腕にビッシリ入ってるパターンに比べたら、遙かに奥ゆかしいなあ。

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ネーミングライツはnotユーザーフレンドリー [その他]

週刊プロレスで試合の記事の見ていたら、見慣れない会場名が。
「大阪の"ボディメーカー コロシアム"?新しい会場?
あっ、でもこれ、大阪府立(体育館)かも」と、思って調べたら正解だった。
4月からこの名前になったんだねえ。

「C.C.Lemonホール」が「渋谷公会堂」に戻ったと思いきや。
「JCBホール」は、すっかり「東京ドームシティホール」になってるし。

いつも思うんだけど、ネーミングライツって、まぎらわしいなあと。
会場にとっては貴重な収入源なのは分かるけど
コロッとガラッと名前が変わると、全然違う新しい会場かと思うよねえ。

元の面影が入ってると分かりやすいんだけどなあ。
「The Artist Formerly Known As Prince」とか
「押上(東京スカイツリー前)」みたいな。
(どっちもネーミングライツじゃないけど)

一方、お台場の「Zepp Diver City」は
「Zepp Tokyo」が改名or移転したのかと思ったら
新たにオープンしたんだねえ。
お台場には「Zepp」が2つあるんだなあ。
こっちは別の意味でまぎらわしー。
当日券で行く時あたり、ぶっちゃけ混乱しそうな感じだよね。(←三沢さんの口調で)

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close your eyes? [音楽]

先週(4.4)の朝日新聞朝刊に載ってた記事
「Jポップ歌詞 瞳閉じすぎ?」が面白かった。
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「信じてる」「翼広げ」「そばにいて」……。あれ、このフレーズ、
どこかで聞いたような。最近、紋切り型のJポップの歌詞が増えている気がしませんか?
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という導入に、確かに言われてみればそうかも、と。
そいうった系統は自分から聴かないので、気に留めてなかったなあ。
自分が聴いてる日本のアーティストなら
サカナクションなら紋切り型とは無縁だし(いつか詩集を出して欲しい)
THE BAWDIESは英語だし。

この前ラジオから、誰の曲だか忘れたけど
「そばにいて」ってフレーズが聞こえて、ああ、これかあと。
まあ、それを言ったら、"Stand By Me"だって、
one of my favorite band・FACESの"Stay With Me"だって
"そばにいて"なんだけど、Jポップの方は骨がないというか
ガツンとこない感じなんだよねえ(当社比)

この記事を読んだとき、阿久悠が言っていたJ-POPと歌謡曲の
歌詞の違いを思い出した。(Wikipediaに載ってました↓)
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ブログと映画の違いぐらい違うと思いますね、今のJ-POPの詞と歌謡曲の詞とはね。
「誰かが喜んでくれるといいな」「誰かが興奮してくれるといいな」「誰かが美しく
なってくれるといいな」というような願いを込めながら、一つの世界を作り上げて
いくっていうのが歌謡曲であって、そうじゃなくて、「俺はこんな気持ちで
悩んでるから俺の気持ちを分かれよ」っていうのがブログですから、ええ、
これの違いだろうと多分思います。
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J-POPの歌詞って自分ワールドの発信が多そう。視野が狭いというか。
歌謡曲の歌詞は場面が浮かぶ感じがするのは
"一つの世界を作り上げていく"視点があるからなんだなあと。

歌謡曲じゃないけどサディスティック・ミカ・バンドの
「タイムマシンにおねがい」は、恋愛系とかメッセージ系じゃなくて
いろんな歴史を織り交ぜて楽しい世界を描いてるのが秀逸だと思ったなあ。

記事の中で一番ウケたのはここ。
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ネット上には「翼広げ過ぎ」「瞳閉じ過ぎ」と、紋切り型への批評が渦巻く。
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ツッコミの方が気が利いてるよね。それだけ似たフレーズ、多いんだなあ。
「"瞳閉じて"って、普通に使ってるけど、
そもそも、閉じるのは"まぶた"だし」と読みながら思ったり。
瞳は閉じるものなのか、鬼太郎の目玉のオヤジに聞いてみたい。

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70年代少女マンガ界の初代タイガーマスク [本]

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去年買ったままだった大矢ちき 『回転木馬』を読みました。
このマンガ、『りぼん』連載時にリアルタイムで読んでたから、懐かしくて買ったもの。
なぜか一度も単行本化されていなくて、また読んでみたいってのもあるけど
とにかく、あの絵の描き込みが見たかったのが一番。

ストーリーは、血の繋がりで苦しむ悲恋もので、時代を感じる。
男の子二人がひとりの女の子を好きになる(一方は婚約者)→
婚約者じゃない方に惹かれる女の子→この二人は兄妹だった!?
→運命を儚んだ二人で天国への階段→実はもう一方が兄さんだった!→なんだそれ、遅いよ!
…という流れ。(こう書くと悲恋ものに思えないって!)
ぶっちゃけ無理矢理感は否めないけど、それを越えるのが絵の細かさ・美麗さ。
ストーリーへのツッコミもぶっ飛ぶですよ。
有吉京子や一条ゆかりが手伝いに来て、金髪や点描を手伝ってくれたという
エッセイマンガも載ってたけど、こういう絵にしたいというものがなければ完成しないわけだし。

この本ではカラーページも再現されているから
カラーの色づかいがキレイさをあらためて感じたなあ。
イラスト集『絵独楽』を取り出して久しぶりに見てみたわ。
髪の毛の細さ、背景の色のにじみ具合、たまりません。今見ると、特に花がいいなと。

細かい描写だけどリアルさオンリーじゃなくて
ファンタジー的な雰囲気もあって、そのバランスが絶妙。
人物はアルフォンス・ミュシャ、花や風景はロジャー・ディーンの絵を
見たときの気持ちに似ている感じ。

で、なぜ大矢ちきが初代タイガーマスクかというと、
どちらも高度なテクニックで子供心をつかんで
短い間にインパクトを残しているから。

Wikipediaを見ると、
大矢ちきは、1972年デビュー・『りぼん』での活動は1975年の『回転木馬』が最後、
初代タイガーマスクは、1981年デビュー・1983年退団、とあるから
活動期間は数年だったんなだなあ。

それだけじゃなくて、その後もスタイルを変えて
活躍を続けているところも共通してる。(「 」内Wikipediaから引用)
ちきさんは「その後活動の場を『リリカ』に移し、1978年には『ぴあ』で
イラストパズル「ぴあパノラマ館」を開始。」
初代タイガーは「UWF参戦時はマスク・コスチュームのデザインを一新し
「ザ・タイガー」「スーパータイガー」のリングネームを使用している。」
おおっ、その時代、ちきさんはひらがなの"おおやちき"名義だし、そのあたりも通じるわ。

あっ、でも、デビューはちきさんの方が先だから
実は初代タイガーがプロレス界の大矢ちきなのかも?

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一番ガチなのは全女。 [本]

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ビューティ・ペア〜クラッシュ・ギャルズをリアルタイムで知っている世代としては、
読んだら止まらなくなる&引き込まれる本『1985年のクラッシュ・ギャルズ』

昔は女子プロもテレビで普通に放映してたから、今のようなプロレスファン目線じゃなくて
ドリフやひょうきん族、サリーちゃんやザ・ベストテンを見るのと同じ感覚で楽しんでた。

当時の記憶としては、飛鳥は初めから完成された雰囲気だったけど
千種はきゃしゃな感じからだんだん頼もしくなっていた印象がある。
自分は特にどっち派というのはなかったけど、とにかく二人はスターだった。

クラッシュ結成前の飛鳥vs長与では負けた千種が、
WWWA戦では王者組(ジャンボ堀・大森ゆかり)に破れたクラッシュが
お客さんを引きつけていたところを読んでいて、これって、モー娘。とかAKBとか、
アイドルの成長を見守るのと似てる気がした。日本人ゴコロにはまるのかな。
「プロレスって、お客さんの心をつかんだ者勝ちなんだなあ」
とあらためて感じていたら、週プロ最新号の北斗晶インタビューで
すごくうなづけることが語られてた。

「本当の勝負ってベルトを巻くとか勝つとか負けるとかじゃない。
試合が終わってカンカンカンと鳴って、勝った者が手を挙げられてるとき、
もし自分が負けたとしても寝てるほうの人間をお客さんが見てたら、
それは寝てるほうの勝ちなんだよと。
(中略)
後楽園ホールの試合の帰りに居酒屋でみんなとワイワイ、
今日の試合はああだったこうだったと話すとき、
きっとそこでその日のMVPは決まってる。
MVPになれなかったら本当の勝ちではないってことよ。」
(週刊プロレス 2012.2.1 NO.1614より)

これ、プロレスファンなら、メチャメチャ共感するよね。

千種はよく天才と言われるけど、努力家でもあるんだよねえ。
ビデオデッキが壊れるまで男子の試合をリピートして見たり、
雑誌から写真を切り抜いて技別スクラップブックを作ったり、
藤原組長や佐山、前田から技を教わったり、探求心がハンパじゃない。
タッグ戦でロープに腕を伸ばす馬場さんの手の表情まで読みとって、さすがだと感心したなあ。
腕を伸ばすことは交代したいだけじゃなくて、攻められていることを表現していて
「ああ、負けちゃう」とお客さんを引き付ける役割があるんだなと。
サッと交代するより、やっとの思いで交代して巻き返した方が、見てる方も力入るもんね。
観客を引きつける見せ方・伝え方を熱心に研究して、それを表現できるから天才なんだなあ。

飛鳥はアスリートとして完成された姿からは意外な(?)
悩んだり葛藤していた印象に残った。(ネガティブな意味ではなくて)
強いけれど面白くない、と会長に言われていたり、
芸能活動とプロレスのバランスに悩んで試合会場に行かないと言い出したり。
強く見えたスターにも弱い部分があったんだ、と人間味が感じられた。
復帰後、ヒールとして開花したのは、ダンプのような強烈なヒールと
対峙してきたことが活かされていると読んで、経験に無駄はないんだなあと。
クラッシュの親衛隊解散後、飛鳥ファンクラブに名前を付けてくださいという
お願いに応えたり、そんなやさしい面もカッコイイ。

この本読みながら、クラッシュの物語をドラマ化して欲しいと思った。
プロレスラーへの夢、他の選手の妬み、人気タッグの輝きと終焉etc.と
ドラマ的要素たっぷりだし、女子プロレスの枠を越えて、女の人間劇場ですよ。
自分が書店員だったら、女の生き方コーナー作って
オードリー・ヘプバーンやココ・シャネルの本の横に並べたい。

同じ著者のインタビュー集『1993年の女子プロレス』も去年読んだけど、これもメチャメチャ面白かった!
ジャガー、デビル、ブル、アジャ、京子etc歴代の全女レスラーや仕掛人のロッシー小川、
ライバル団体JWPの尾崎、千種の教え子・ガイアの里村、広田まで
対抗戦で盛り上がった時代を中心に、当時の心境が語られてて、こっちにもドラマがいっぱい。
全女内の闘いが厳しいから対抗戦の方がラクって選手は言ってたとか。
それだけ生存競争が激しいってことだよねえ。スゴすぎ。
「一番ガチなのは…全女なんだよ!」と、中邑真輔にナレーションして欲しい。
(本人の名語録「一番スゲエのは、プロレスなんだよ!」の口調で。)

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